NHK総合テレビの10分番組「星新一ショートショート」解説
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SF作家国内御三家のひとりと言われている星新一の作品を映像化したNHK総合テレビの10分番組「星新一ショートショート」が好評だ。
キャッチフレーズは『奇妙な味の大人の童話』で、ほろりとさせる人情劇からブラックユーモアまで、多彩な「星ワールド」まさに今再び、星新一に注目されている。
星新一は生涯で1000話以上にも及ぶの作品を残したショートショートの神様的存在であり、その奇抜な発想や奥行きのある作風が人気を呼んだ。そして多くの作品が今でも読み継がれている。
この番組の発案は星新一の没後10年となった昨年、NHKエンタープライズの中西利夫シニア・エグゼクティブ・プロデューサーが彼の作品を読み直し改めて魅了されたという。
星新一作品の特徴のひとつは「国籍も地名も固有名詞もほとんどない無国籍性」。ショートショートにおいては通俗性を出来る限り排し、具体的な地名・人名といった固有名詞はあまり登場させない。
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昨年、試験的にアニメと実写を織り交ぜて5つの作品を放送したところ視聴者から「こういった番組を待っていた」など数多くの大きな反響があり、今年4月からのTVシリーズ化が決定した。
この10分間のうちアニメ作品が2話と実写作品が1話。各3分前後の構成で、アニメに関しては20〜30代の若手クリエーター約20人に依頼している。
その完成度は時代にそぐわなくなった部分を手直し「電子頭脳」を「コンピュータ」に、「ダイヤルを回す」を「電話をかける」に直すなど以外は星新一の原作においてのテーマ性、メッセージ性はまったく損なわれていない。
星新一の作品は多くの外国からも翻訳されている。それに付け加え今読んでも古さを感じさせず、今だから分かる深さや面白さもある。
構成のうまさは落語に通じるものもあり、シャレっ気や誰もが納得出来るように落ちるオチ。なるほどなあ〜と、うなずくというものがあります。
没後10年を迎えたショートショートの神様、星新一の作品が、国内だけではなく世界的にも注目を集めているのはハワイ在住の次女、星マリナさんが「星新一公式サイト」www.hoshishinichi.comを開設した効果もあるのではないだろうか。ここからは星の作品の一覧、プロフィール、関連するニュースなどのほかに、英文による人物紹介のページもある。
開設にあたって、マリナさんが「海外(特に英語圏)に父の作品を紹介していくことも目的のひとつなので、英語のページも増やしていくつもりです」と書いている。
実際に現在でも1日に2000件を超えるアクセスがあるという。
iTunes store などでインターネット上の5つのサイトから配信を開始した星新一オーディオブックス「きまぐれロボット」コレクションも好評。
単行本『気まぐれロボット』に収録されている全36編の中から「新発明のマクラ」「試作品」「薬のききめ」「悪魔」「災難」「九官鳥作戦」の6編を、日本をはじめ米英仏など世界22カ国に英語でも同時配信している。
星新一のすばらしい作品が世代を超え再度注目を集め評価されることはファンとして喜ばしいことです。